出品者は、50年あまり、キヤノンのレンジファインダーファンとして過ごしてきましたが、終活の時期となり、処分を進めています。底ぶた式のキヤノンでは、最終型のⅡD改型、ⅡS改型、ⅣSb改型を好んで集めていました。出品物は、ⅡS改型ボディと、初期型沈胴セレナー50mm 1：3.5、広角ズームファインダー（パララックス補正レバー付き）のセットです。コンパクトなボディとレンズに、外付けファインダーを組み合わせ、頭でっかちなスタイルにして、メカニカルな魅力を強調しています。飾っておけば可愛く、操作すれば楽しく、持ち歩けばお洒落という、キヤノンのフィルムカメラを味わうのに最適なセットと思います。
【キヤノンⅡS改型ボディ】出品物のⅡS改型ボディのシリアルはNo.175978、底ぶたにメッキが劣化している部分が点々とある（6枚目画像をご参照ください）のを除くと、ほかにはすり傷も少なく、かなりきれいな【初期型セレナー50mm 1：3.5】コンパクトに収まるので人気のある沈胴レンズ、セレナー50mm 1：3.5で、初期のタイプです。出品物のシリアルはNo.13156、回転ヘリコイドで、フィート目盛り、最小絞りは16です。キヤノンの50mm 1：3.5レンズは、大きく分けて前期（セレナー銘）と後期（セレナー銘、キヤノン銘）があり、出品物は前期に当たるものです。後期に比べると、絞りリングの径が小さく、リング上の絞り目盛りも、ボディから見て右が開放、左が最小絞りと、反対方向になっています。また、レンズ先端のツバ部分にフィルターネジはなく、絞り位置を示す赤点も、ツバ裏側に隠れて見にくいのが特徴です。古い品物ですが、レンズ鏡胴部のすり傷なども少ないほうだと思います（8枚目画像をご参照ください）。レンズの前後から覗くと、拭き傷やホコリなどが少し見えます（9枚目画像をご参照ください）が、この時代のものとしては、透明度は十分にあると思います。柔軟な材質の汎用キャップ（内径36ｍｍ）が付属しますが、沈胴レンズの操作にはメタルキャップより便利です。
【パララックス補正レバー付き広角ズームファインダー】もともとはV型・L型・VI型のパララックス連動ピン付きアクセサリーシューに取り付けて使うために販売されていた広角ズームファインダーですが、「足」部分を、パララックス補正レバー（フィート目盛り）付きに交換してあります。35mm、40mm、45mm、50mmのレンズ用にクリックがあり、シリアルはNo.207213です（10枚目画像をご参照ください）。本体に広角用ファインダーを搭載していないⅡS改型では、この広角ズームファインダーは便利に使えます。視野は、この時代のものとしては、かなりクリアと思います。接眼部を回して視度補正ができます。純正革ケースが付属します。
※現状渡しです。テスト用フィルムを使ってフィルム送り・巻き戻しのチェックをしていますが、実写チェックや、シンクロのチェックまではしておりませんので、すべて現状渡しでお願いします（クレームはお受けできません）。申し訳ございませんが、領収書の発行はいたしません。